咲き始めは深い赤、咲ききった頃には葡萄色、
咲き終わる頃には青みを帯びて紫がかった
きれいな色に変化します。
(璃紅の頭上にある花が、ちょうどその色)

前の家から持ってきて
引っ越し後に環境の変化に馴染めず枯れてしまった
スブニール・ドゥ・ドクトール・ジャメインという
なんとも大層な名のバラがあったんですが、
それに似ています。
この家に越してきてから、赤とか紫とか濃い色のバラが
育たなくなっていたので、3年ぶりの快挙です。
咲ききってそろそろ終わりかなという花を切って
下のほうに並べてみました。
根元から元気なシュート(新しい枝)が2本も
出てきてるので、この花が終わったら伸びた枝は
強めに切り戻します。
あまり大きくなられると置き場に困って養えなく
なっちゃいますからね…
ほかに候補に上がっていたバラは沢山あって
赤胆紅心(ツダンホンシン)、国色天香(クォステンシャン)
紫燕飛舞(ツーエンフェウー)、葡萄紅(ブタオフォン)
フィガロ、クリムゾングローリー…などなど。

候補にチャイナ系が多いのは、チャイナローズの赤花には
飛び抜けて色がきれいなものが多いからです。
このカーディナル・ヒュームはイギリスのハークネスローズ。でも最初に見た時はチャイナかと思いました。

上で書いたように、この家に来てから赤いバラが育たなく
なっていたので、あまり期待はしてなくて
ぶっちゃけ一番小さくて安かった苗を買ったんです(笑)。
育てばラッキーぐらいのつもりで。
…育ちましたねぇ…
この花は「一期咲き」もしくは「繰り返し咲き」で
育成条件によっては四季咲きと同じように何度でも
咲いてくれるらしいのですが
うちは決して条件いいとは言えないから(笑)、あまり
期待はしないでおきます。
でもこれだけ景気よく咲いてくれて、しかも綺麗だと
秋にまた見たいなー咲いてくれるといいなー
と思わずにはいられません。
秋の花はもっと深い色だそうだし、ぜひ見てみたい。
【カーディナル・ヒューム】
深い赤を葡萄色で割ったような、とても微妙な
色あいの花。房咲きで花数が多いので見た目が豪華です。

去年のバラ撮影のあと、お嬢達それぞれのイメージの花が
欲しいなと思うようになって。
小璃紅とジュリにはすでにあったから、璃紅に似合う花を
探していました。
璃紅ならやっぱり赤でしょう。と、赤いバラをいろいろ。

大輪の鮮やかな赤じゃなくて、もっと可愛らしく柔らかい
感じの花で、色にだけしっとりと色気のあるバラ…
ということで選んだのがこれでした。

去年の夏に小さな苗で手に入れたのですが
大きくなるのがすごく早くて、花も一番早く咲きました。

名前の意味を調べようと翻訳ページを通したら
『ヒューム枢機卿』
…枢機卿…?
もうちょっと調べてみると、たしかにウェストミンスター
寺院のヒュームという大司教サマにちなんだ名前だそうで。

カーディナルってのが赤い色のことだというのは漠然と
知ってたんですが(絵の具の赤にカーディナルって色が
あるしね)
枢機卿ねぇ…あらまぁ。
そういや緋色というか真紅というか、そういう色でしたね
枢機卿が着る衣。
カーディナル(枢機卿)が赤い色をさす言葉として
定着したのも、それが由来だそうです。

『FSS』でもカーディナル・バングって赤い機体だったし
乗ってる騎士も大司教だか大司祭だったような。
二重の意味でカーディナルって言葉に掛かってたんだなー
…余談だけど、なんか納得。
花の姿と色に魅かれたので、買う時は何も考えて
なかったんですが…
成長が早いのはシュラブローズだから…みたい。
要するに蔓バラ。…そりゃ伸びるの早いわ…
しかも横張り性?横にどんどん広がるタイプ?
…たしかに、横に広がってますね…(鉢は画面の右下)

ちなみに買った時の大きさは約30cm。現在90cm。
たった半年で3倍…
…この先どうなるんだろう…来年の今頃、部屋に
持ち込める大きさに収まっててくれてるでしょうか。